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酒井 卓郎; 安田 良; 飯倉 寛; 野島 健大; 松林 政仁
no journal, ,
中性子ラジオグラフィは、中性子ビームを用いた分析技術の中で最も良く使われている一つである。研究炉JRR-3に設置されている熱中性子ラジオグラフィ装置(TNRF)においては、大学関係者の利用はもちろん、産業界にも広く利用されている。近年、特に自動車用燃料電池内部可視化の要望が強まり、TNRFでの主要課題の一つとなっている。そこで、中性子ラジオグラフィを利用した燃料電池内部可視化実験に関して報告を行う。さらに、空間分解能を向上させるために導入した中性子イメージインテンシファイアや斜入射法に関しても報告する。また、TNRFの利便性を向上させるため第2撮影室内部の拡張工事を行った結果に関しても報告する。
石角 元志; 永井 佑紀; 樹神 克明; 梶本 亮一; 中村 充孝; 稲村 泰弘; 脇本 秀一; 中村 博樹; 町田 昌彦; 鈴木 雄大*; et al.
no journal, ,
鉄系超伝導体の中で最高のを有する1111系の超伝導ギャップ対称性は磁場進入長や中性子散乱実験などの結果からフルギャップ波だと考えられている。一方、BaFe(As,P)ではその比較的高い(=30K)にもかかわらず、磁場進入長や熱伝導度の実験より超伝導ギャップにラインノードが存在することが提案されている。したがって対称性の異なるBaFe(As,P)の非弾性中性子散乱ではLa1111とは異なる位置,依存性の共鳴モードが期待される。本研究でわれわれは、最適ドープBaFe(AsP)の多結晶粉末試料の非弾性中性子散乱測定をフェルミチョッパー分光器,四季(J-PARC)を用いて行った。測定の結果、磁気励起は他のフルギャップ波系とほぼ同じ位置において、同程度の共鳴による増大が観測された。この系はフルギャップ波系とほぼ同じ磁気励起の特徴を持っていることを意味する。講演では中性子散乱の結果とラインノードの存在から考えられる超伝導ギャップ対称性について考察する。